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少し肩の力を抜いて

今日で1月終わる……! と思いながらブログ書いています。
年末から想像以上にわたわたしていて、いまなおわたわた継続中です。
2月下旬には落ち着いてくれるのかな……? と期待しています。

今回は店主の独り言を

このブログ(TwitterやInstagramもそうですが)、サイトの動きが少ないことから「定期的に更新するなにかがほしいな」ということで、リニューアルと一緒にスタートしました。
色についてなにか発信していけたら楽しんでもらえるかなというのが始まりでした。

ところが、です。
今更ですが、私、発信の類がめちゃくちゃ苦手なのです。
頭の中にあることを、言葉にして、文章にして、読めるような形にまとめるのに、めちゃくちゃ時間がかかるという……。
こんなネタで書こうかなーというストックはわりといろいろあるのですが、それをアウトプットするのがとにかく大変。
大変なので、なかなか続けられない……という悪循環にハマってしまうタイプです(11月でちらと触れた私の障害も一因です)
「じゃあなんでブログにしたんや」と言われるとぐうの音も出ません。

最初に意気込みすぎたのもあると思います。
「いろ部のブログだから」「色について楽しく学べるような内容で」「色彩のプロとして」「充実した内容で」……などなど。
やるからには! という気持ちが、かえって足を引っ張ってしまってるというか。
なーんか硬くって、あれこれなんかイメージ違うな……という違和感というか。
11月のブログも、いま見返すと「なんか硬い……もっとやわらかくてゆるーんとした感じがいいのに」と思ったり。

……というのを感じながら、でもうまく言語化できなくて、という状態で、ばたばたしながらこの1ヶ月いました。

そうしたら、数日前。
お世話になっている鍼灸師の先生のブログを久々に拝見したら、いい意味ですっごく力の抜けた感じになっていてびっくり!
同時に、私の体の力もすとんと抜けた感じになりました。
そういえば前の施術のときに「できる余力ないなら、いまはしない(休憩する)のもひとつの手ですよ」って言うてたなぁ……。
ちょっとがんばりすぎてたんかなぁ……。
……と、そんな気持ちに。
たった3ヶ月ほどですが、私にしては、がんばりすぎてたんだなぁと感じました。

あー先生みたいにもっと力抜いてやろ。
自分ががちがちに硬くなってたら、ブログも硬くなって、きっと楽しんでもらえんやろし。
なにより、続かなくなってやめるのが一番もったいない!

そう思うと、なぜかちょっとエネルギーが湧いてきて。
それで今日はブログ書こうと、なんとか書けています。
うん、やっぱ力入りすぎてた!

今後はもう少しゆるーんとしたブログを

ということで、これからはもう少し力の抜けたブログを書いていけたらなと思います。
もちろん、色のプチ情報もお送りしますし、先月告知して投げっぱなしの配色事例もお送りします。
そして、店主の日記みたいなのもがんがんお送りしたいです。
色ってどこにでもありますからね!
つまりどこにでも話のネタが転がってる!
ぐらいのテンションでやっていきます。
ちょっと余裕が出てきたら、TwitterもInstagramもゆるっと続けます。

せっかくなので、1枚ぐらい写真は載せたいな。
ということで、たっぷり積もった雪の写真です。

やっぱり赤って目を引くんやなと思いました。

雪の白と山の深緑(ほぼ黒っぽいところも)の明度コントラスト。
そして、ぽつんとしながらも目を引きつける赤。
写真を見返していてまず赤い車に目が行き、「誘目性高いってすごい」となりました。

これから再び寒い日が続くようですので、みなさま温かくしてぬくぬくとお過ごしくださいね!

PCCSを使いながら実際の配色例を見てみる企画を始めます!

月に2回ほどのペースで定期的に情報発信!
……と始めたブログですが、更新する日が毎月まちまちですね……。
上旬に1回・下旬に1回ぐらいのペースが理想なんですけど、なんだかんだで12月も折り返し。
もしかしたら月1回のときもあるかもしれませんが、マイペースにでも発信は続けていきますので、優しく見守っていただけるとありがたいです。

PCCSを使った配色事例の紹介を始めます!

毎回テーマをどうしようか考えるなかで、「月2回のうち、1回は実際の配色例を紹介するような形にしたいなぁ」と思い始めました。
配色やコーディネートなどのスキルを身につけるには、「実際にやってみる」「事例を見てみる」ということが重要です。
いろ部の講座内でカラーカードを使った配色演習の時間をわりと多めに組み込んでいるのはそのためです。
テキストの内容や文章がそのまま頭に入っているだけではなくて、実際の例を見てみたり手を動かして配色を作ってみたりするという経験がとても大切になってきます。
このブログも、その機会のひとつにできればなぁと考えました。

写真などを見ながら「これは○○配色ですね」とか「こういう印象はこのトーンから来ているのかな」とか、PCCSを使いながら話していくようなスタイルを考えています。
紹介する事例は、花がメインになるかなと思います。
生花を花瓶に活けて、定期的に入れ替えるような生活を送っているので、それを活用しようかなと。
また、花にはいろんな色がありますからね!
花の組み合わせで配色もがらっと変わるので、事例としてはぴったりだと思っています。

花束を作っている写真
素材サイトから拝借した写真ですが、結構明度差のある配色の花束です。

あとは、店主が持っている小物とかも良いかもしれません。
ただ、店主の好みで黒が多いんですよね。
特に服なんかは「全身真っ黒どーん!」みたいなのが基本で、配色もへったくれもないような状態で(苦笑)
服の配色を紹介するのは難しいかもしれませんが……少し検討してみます。

何かのパッケージやゲームのキャラクターなんかも題材としてはすごく良いんですけれども、著作権などの懸念があり……出典を書いて引用の形を取れば大丈夫だとは思うのですが。
問題のない範囲で、可能であればときどき取り上げていきたいなぁなんて思っています。

今月下旬からスタート!

早速、今月の下旬から始めていきたい!
……と気持ちはいつでも前向きです。
あと、この企画はInstagramとの連動(というより更新)もできるのではと思っています。

こんな店主ではありますが、ぽちぽちと情報発信していきますので、どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。

「しんどくても、大変でも、勉強したい!」という気持ちを支えること

いろ部では、色を楽しく・安心して学べる環境を整える「学び場のユニバーサルデザイン」を進めています。
これは、いろ部の活動を始めたときから大切にしてきたことです。
去年の7月には、いろ部がおこなっているサポートについてWebサイトで掲載しました。

今回は「なぜ学びのユニバーサルデザインを大切にしているのか」「どうして公開しているのか」ということを書いてみます。

支援をする立場と支援を受ける立場から

なぜ学びのユニバーサルデザインを大切にしているか。
ダイバーシティやSDGsといった最近の動向ももちろんあります。
ただ、それだけではなく、店主の仕事と経験が深くかかわっています。

店主は、色を教える仕事のほかに、障害支援の仕事をしています。
専門にしているのは聴覚の分野で、要約筆記や手話通訳などの情報保障支援をするのがメインです。
学びのユニバーサルデザインのなかで「手話やチャットで授業できますよー!」としているのは、こういう活動が根っこにあります。

頭を抱えている人の写真

障害支援にかかわるなかで、「障害を理由にサービスの利用を断られる」といった話をよく見聞きします。
「手話通訳をつけてください」とお願いしたら断られたとか。
「介助者が同行します」と訊いたら「では、その人も参加費をお支払いください」と言われたとか。
合理的な理由があるケースを除いて、無下に拒否したり過度な負担を強いたりしてはダメと法律で決まっているのですが、こういった話は残念ながらまだまだ少なくないです。

また、実は私自身も病気や障害などをいろいろ抱えていて、生活するうえでさまざまな困難があります。
そのなかで、「サービスを利用できない・利用しづらい」という経験を、やっぱりしてきました。
「こういうシステムやったら助かるのになぁ……」ということもよく感じてきました。

花弁を包んでいるふたりの手

そういう経験を重ねると、「こういうことはどんどん減っていくほうがいいよね」と思うんです。
障害を理由にサービスの利用を無下に断ることは、やっぱりなくしていくべきだよね。
自分がしてきたしんどい思いは、ほかの人にもしてほしくないな。
あると助かるなと思ったシステムは、もしかしたらほかの人にとっても助かることじゃないかな。
こんな気持ちや考えが、経験と一緒にどんどん重なっていくんです。

なので、自分がサービスを提供する側になったときには「病気や障害などの事情があっても、サービスの利用がスムーズにできるような環境を整えたいな」とずっと考えていたんです。
こういった背景があって、いろ部の活動を始めたときから、学びたい気持ちをサポートする環境づくりを大切にしてきました。

障害や持病でOKなら、ほかの事情でもOKやん

そして、障害や持病に対してある補助やサポートをするのであれば、ほかの事情でも同じような補助やサポートをしたらええやんと、店主は考えています。

例えば、体調に波があるという事情に対して、「調子が悪くなったら、講座を中断する」というサポートをするとします。
この「講座を中断する」サポートは、障害や持病が理由の場合にしか適用してはいけないというルールはありません。
「調子が悪くなったら」が、「親の調子が悪くなったら」に変わっても、「子供がぐずったら」に変わっても、別に問題はないわけです。

階段とスロープの写真

バリアフリーの代表例ともいえるスロープは、階段や段差がつらい人みんなが使っていいんです。
「車椅子ユーザーはOKだけど、自分の足で歩いてる人はダメ、ベビーカーもダメ」なんてことはありませんよね。

心理的なバリアフリーも同じです。
「こういう事情なら、こういうサポートをするね」というよりは「こういうサポートがあるので、必要な人は使ってね」というスタイルだと、より必要な人に届きやすいのではないでしょうか。
そう考えて、いろ部ではこのような形で補助やサポートを提供しています。

事前にわかると、問い合わせなくていい

ほかのサービスでも補助やサポートなどをおこなっているとは思います。
ただ、それをオープンにしているところは(最近は増えてきている気もしますが)まだまだ少ないような印象があります。

どうしてわざわざ公開しているのか?
公開することで、問い合わせの手間が省けるんですよね。

スマホを見ながら困っている様子の人の写真

障害があるんですけれども、こういった配慮はおこなっていますか?
こういう事情があるんですけれども、◯◯の場合は対処していただけますか?
そういったことを、障害や事情を抱えてる人は、なにかサービスを利用する度に問い合わせなければいけません。
これって、すごく面倒なんですよね。

不安なことや配慮してほしいことがある、その度に問い合わせが必要になる。
場合によっては、「こういうお願いするの、申し訳ないな……」「理解がなくて、なにか嫌なことを言われないかな……」という申し訳なさや恐怖も乗っかってくる。
それが積み重なると、どんどん問い合わせるのがしんどくなって、最悪「もうめんどくさい……」と利用を諦めてしまうことにもつながってきます。

せっかく「勉強したい!」という気持ちがあっても、環境が整っていないことで、勉強するための選択肢をなくしてしまうかもしれません。
実際、そういった例も知っていますし、私自身にも諦めてしまった経験があります。
すごくもったいない、機会の消失だと思うんです。

ピンクの背景に指で書かれたハートマーク

そういったことが少しでも減るように、いろ部では「学びのユニバーサルデザインを実施してますよ、困ったことがあったらいつでも言ってくださいね」という声かけをしています。
手間はなるべくないほうがいいです、やっぱり。
安心して申し込みをしていただけるように、いろ部がおこなっているサポートをWebサイト上で公開しています。

ご不安なことがありましたら、いつでもお声掛けください!

いろ部は個人でやっている小さな小さな学び場です。
現状はまだまだ不十分で、ワンオペゆえに至らない部分もあるかと思います。

若葉の写真

それでも、おひとりおひとりとじっくりと向き合い、色を学ぶうえで負担になることをひとつでも取り除いていきたいと考えています。
みなさまの色の学びが安心できるものになるよう、いろ部や店主にできることを精一杯おこなっていきます。
色を学ぶうえでご不安やご心配がありましたら、いつでもご相談ください!

寒暖感から色を選ぶ(冬の寝具編)

11月もそろそろ折り返し、朝晩の冷え込みがまた一段進んだように感じます。
みなさまは、もう衣替えは終わりましたか?
普段の服だけでなく、布団やパジャマも秋〜冬用に替える頃でしょうか。

おやすみ時間を快適にするために、寝具もパジャマも素材にこだわっている方は多いかもしれません。
そこに色の要素を上手に取り入れると、おやすみ時間をさらに快適にすることができます。
今回は「色の寒暖感」をテーマに、寝具の色を選ぶときのポイントについて紹介します。

色の寒暖感

色のなかには、あたたかさや冷たさを感じやすいものがあります。
一般的に、赤〜黄色ぐらいまでを暖色(あたたかく感じやすい色)、青緑〜青ぐらいまでを寒色(冷たく感じやすい色)と呼ぶことが多いです。

色相環と暖色・寒色の説明文
人によって感じかたはさまざまなので、範囲についてはだいたいです。

色の寒暖感によって、赤っぽい色のものはあたたかく感じやすく、青っぽい色のものは冷たく感じやすいと言われています。

ピンクのタオルと水色のタオルの写真
色が違うだけですが、意外と印象も変わって見えます。

同じタオルでも、ピンクだとほんのりあたたかそうに感じやすい、水色だとひんやり感じやすい。
これが色の寒暖感です。

季節と色の寒暖感

この色の寒暖感を、季節から考えてみましょう。

秋〜冬の時期は、なるべくぬくぬく過ごしたいですよね。
そういうときは、暖色系を選ぶと、実際よりもあたたかく感じやすくなります。
具体的には、赤やオレンジ、黄色あたり。
暗めの色だと茶色、パステル調だとピンクやベージュが暖色です。

逆に、夏の暑い時期は、涼しげに過ごしたいですね。
そういうときは、寒色系を選ぶと、実際よりも冷たく感じやすくなります。
具体的には、青や青緑あたり。
暗めの色だとネイビーや紺、パステル調だと水色が寒色です。

色の寒暖感を活用する

赤い毛布の上で猫が寝ている写真

これから、冬に向かって少しずつ寒くなります。
「気持ちもあったかく、とにかくぬくぬく過ごしたい!」という方は、布団カバーや毛布を暖色系にしてみてはいかがでしょうか?
赤やオレンジの布団カバーは派手だなと感じる場合は、茶色やピンクなどもおすすめです。
布団カバーは定番の白にして、毛布やパジャマに赤系を取り入れるのもいいかもしれません。

ネイビーの毛布をかぶって寝ている芝犬の写真

「毛布は着たいけど、微妙に暑いときがあるんだよな」という方は、寒色系を選ぶと暑さが少し和らいで感じられます。
青や青緑だと派手すぎる場合は、ネイビーや水色などはいかがでしょうか?
また、白、灰色、黒の3つもやや冷たく感じやすいので、定番の白い布団カバーや毛布を使うのもおすすめです。
肌に触れるパジャマは暖色に、布団類は寒色に……といったように、暖色と寒色を組み合わせるのもいいかもしれません。

おやすみ時間をもっと快適に

色の寒暖感は、見ためによるイメージではあります。
ですが、「真冬の屋外で半袖……しかもかき氷食べるとか……見ただけで寒くなってきた」というのと同じで、体や気持ちへの影響が意外と大きいことでもあります。
素材やエアコンでの温度調節とあわせて、色の寒暖感も活用してみてください!

色を学んで得られること

前回は「『色を学ぶ』ってなんなんやろ?」という内容でした。
「色を学ぶ」というのは、色の特徴や組み合わせのパターン&ルールを知ること。
そうすることで、色を使いこなすセンスを身につけることができ、自分の色選びに自信や信頼が生まれる……ということをお話ししました。

「色を学ぶ」ってどういうこと?
「色を学ぶ」ってどういうこと?
「色を学ぶ」ってどういうことでしょう? 色にはさまざまな特徴や組み合わせのパターンがあります。そういったことを学ぶことで、センスを身につけた……

「とはいっても、色が重要な趣味もないし、色にかかわる仕事もしてないし……勉強してなんか良いことあるのかな?」と思われるかもしれませんが、実は色の知識を活かせる場面はいろいろなところにあります。
今回は、「色を学ぶとどんな良いことがあるのかな?」ということを場面別に紹介していきます。

いろんな場面で、いろんな良いこと

日々の生活のなかで

色にかかわることとして一番わかりやすいのは、ファッションやインテリアなどのコーディネートではないでしょうか。
色を組み合わせるルールやパターンがわかれば、「いま持ってるシャツに合わせたいから、ズボンはこの色にしよう」「リラックスできる空間にしたいから、ソファはこの色にしよう」と、自信を持って色を選ぶことができます。

また、組み合わせのパターンにはいろんなものがあるので、「こういうのは考えたことなかったな」と感じられるものもあるかもしれません。
「薄い緑と濃い紫って結構いけるんだ……パステルグリーンのコートがあるし、紫系のブラウスを試してみようかな」というように、知識があれば初めての色にも挑戦しやすくなります。

ほかにも、色の知識を活かせる場面はたくさんあります。
「この料理をおいしく見せるなら、お皿はこの色かな?」とか、「寒くなってきたし、シーツの色を変えて見ためをあったかくしよう」とか。
日々のちょっとしたところで、色が暮らしを豊かにしてくれますよ。

仕事のなかで

仕事で色の知識が必要なのは、デザイナーやクリエイターだけではありません。
例えば、企画書やプレゼンテーション用のスライドを作るときにも色を使いますよね。

色にはさまざまな特徴がありますが、そのなかには見えやすさや情報の伝わりやすさにつながるものもあります。
これらはユニバーサルデザインと切っても切れない関係にあり、色の選択が少しずれているだけで見にくくなったり伝わりにくくなったりもします。
「企画書、いっつもわかりにくいって言われるんだよな……」「うちのチラシ、微妙に目立ってない気がするなぁ」というお悩みがあるみなさま、もしかしたら色の工夫で解決できるかもしれません。

また、色には特定のイメージを連想させる特徴もあります。
お店や企業のイメージ、ビジネスでは大事な要素ですよね。
「やる気のあるイメージを出したい」「誠実なイメージを伝えたい」などなど、そういった場合にも色は手助けをしてくれますよ。

創作活動や同人活動の中で

「色がなんかしっくりこない」「配色はいっつも自信ない」……なんてお悩みはありませんか?
絵やイラストでも、ハンドメイドの小物でも、作り手にとって色は重要ですよね!
だからこそ、感覚的にだけでなく理論的にも色のことを知っておいてほしいなと、同じ作り手として感じています。
だって、もったいないんだもの!

「肌の影に紫をうすーく乗算で……は意外といける」と、色のチョイスを変えてみたり。
「ミステリアスがポイントだから、このあたりの色で雰囲気を出そう」と、イメージを色で表現してみたり。
色の知識は、味や深みを出す心強い助っ人になってくれます。

また、イベントや即売会でも色の力は大活躍します。
商品だけでなく、POPやのぼりなどの色使いを工夫することで、思わず目に留まるようなブースづくりができますよ。
色の知識は幅広く使えるので、ぜひ学んでいただけたら嬉しいです。

ゲームをプレイするなかで

……え、ゲームするのに色は関係ない?
いやいや、そんなことないですよ。

最近のゲームは、プレイヤーの分身になるキャラクターや、マイルームといった箱庭を、自分好みにカスタマイズできることも多いですよね。
自由度が高いものも多くて、ハマりこむ人はとことんハマりこむ一方で、慣れない人や苦手な人にとっては思うようにならずに戸惑うポイントでもあります。

「キャラメイクとかカラー設定とか上手にできないから、いつも初期設定かプリセットを選んでる」という方、ぜひ色を学んでみてください。
自然な髪やメイクを作るとき、衣装や家具を組み合わせるとき、色の知識がとっても役立ちます。
なにより、キャラクターやマイルームを自分好みに作り込めると、より愛着が湧いてゲームがもっと楽しくなりますよ!
「あのキャラ素敵!」「あの人のマイルームめっちゃおしゃれ!」とほかのプレイヤーを釘付けに! ……なんてこともあるかもしれません。

いつもすぐそばにあるからこそ

いかがでしょうか?
「色の学びって、いろんなところで活かせるんだなぁ」と感じていただけましたか?

色は、私たちのすぐそばにあります。
生活のなかにも、仕事のなかにも、趣味のなかにも。
だからこそ、日々のなかに色の力を取り入れて、毎日に彩りを添えてみてください!

「色を学ぶ」ってどういうこと?

いろ部は、色を学ぶための場所です。
とってもシンプルではありますが、そもそも「色を学ぶ」ってなんなのでしょう?

センスを磨くことでしょうか?
デザイナーやアーティストに関係のある(つまり、そうでない人には関係のない)こと?
色の種類や名前を覚えることかな?
あれ、そういえば美術の授業でやったような……?

「というか、そもそも色って学ぶもんなん?」と思う方もいらっしゃると思います。
色って学べるもんなんです、実は。
「色を学ぶって?」のページと重なる部分もありますが、ここではもう少し詳しく書いていきます。

色を学ぶ=色の特徴や組み合わせのルールを知る

色にはたくさんの特徴があります。
そして、そのほとんどは理論的に説明することができます。

……と書くと、なんだか難しそうに感じますね。
簡単に言うと、「色にはいろんな特徴や一定のパターンがあってね、それらのほとんどが言葉で説明できるよ」ということです。

水色の背景に、オレンジやグレープフルーツなどが並んでいる写真

この色には、こういった色が合いやすい。
こういう色は、こんなイメージを連想しやすい。
このルールで色を組み合わせると、きれいにまとまって見える。
こういう条件が揃うと、この色は見えにくくなる。
……などなど。

色彩検定でもカラーコーディネーター検定でも、こういった色彩の理論を学んでいきます。
つまり「色の特徴や、組み合わせるときのパターン&ルール」を知ろう! ということです。
この「色の特徴」「組み合わせのパターン&ルール」というのは、そのまま色を使いこなすコツにつながります。
色を学ぶことでこういったコツをたくさん習得できる! というわけです。

このコツを身につけると、どんなことができるようになるでしょう?
さきほどの例と逆のことができるようになります。

芝生の上に「ECO」のブロックが並んでいる写真

黄色とオレンジは合いやすいよね、じゃあこのオレンジにしよう。
エコなイメージを作りたいから、全体的に緑でまとめよう。
メリハリを出してクールな感じにしたいときは、青系の色を使って明るさの差を大きくすればいいんだよね。
夜になると紺色は見えにくくなるよね……別の色にするか。もしくは、ライトを使って照らせないかな?
……などなど。

こんなふうに、それぞれの場面でぴったりな色を選べるようになります!
その場に応じて、色を上手に使いこなす……どうでしょう、なんだか素敵だなと思いませんか?

色を学ぶ=センスを身につける

色を上手に使いこなす人のことを「センスのある人」と呼ぶことがありますよね。
「センスは才能、生まれ持った感性でしょ」と思いがちですが、実際にはそうとは限りません。

色を使いこなすのに重要なポイントは、才能や生まれ持った感性を持っていること以上に「色を使いこなすコツを知っている」ことです。
なので、色を学んで、色を使いこなすコツを身につければ、誰でも「センスのある人」になることができます!

花束を作っている写真

もちろん、勉強しなくても、色を上手に使いこなす才能を持っている人もいます。
自分の感覚だけでその場にぴったりの色を選べたり、素敵な色の組み合わせを作れたりしたら……確かにかっこいい!
ですが、「学んだって、才能ある人には叶わないんじゃ……?」と考える必要はありません。
実は、色を学ぶと、センスだけではなく「むしろ、こっちがメインでは?」と思えるような強みを手に入れることができます。

色を学ぶ=色選びに自信や信頼をプラスする

はじめに「色にはいろんな特徴や一定のパターンがあって、それらのほとんどは言葉で説明できるよ」とお話ししました。
色を学んで身につけたコツは、もれなく言葉で説明できるようになります。
これが色を学ぶことの大きな強みなんです。

ラベンダーとユーカリのブーケ

たとえば、友達の誕生日にブーケをプレゼントしたいとしましょう。
花屋さんに「大人っぽくエレガントなイメージで!」とお願いすると、花屋さんは大人っぽくエレガントなブーケを作ってくれます。
ですが、そのときに「紫には大人っぽいイメージがあるので、紫をメインにするのはいかがですか?」「ラッピングも紫系でまとめてもいいですし、グレイを入れるとよりエレガントになっておすすめですよ」とひと言提案してくれたらどうでしょう?
なんとなくではなく、きちんとした理由をもとに色を選んでいることがわかると、なんだか説得力を感じませんか?

優れた才能があれば、自分の感覚だけで色を上手に使いこなすことはできます。
ただ、言葉に置き換えるための知識がないと、誰かに言葉で説明したり色を提案したりするのは難しくなってしまうでしょう。
仕事で色を扱うデザイナーやクリエイターほど、この知識が必要になってきます。

そこで、理論の出番です。
形がなくふわっとした感覚を、理論がきっちりと包んで形にしてくれます。
自分が色を選んだときも「○○だから、この色にしたんだよ」と理由を言葉ではっきり説明できると、色選びや使いこなしに信頼を置いてもらえるようになります。

これは、他者に対してだけでなく自分に対しても、また、仕事だけでなく生活や趣味にも同じことが言えます。

毎日あっついなぁ……たしか寒色は冷たく感じやすいんだよね、タオルを水色に変えてみようかな。
黒って実際より小さく見えやすいんだよね、じゃあ黒髪にすれば少しはボリュームダウンして見えるかな。
この双子キャラ、片方は派手カラーの服・もう片方は地味カラーの服……って色を変えたら、性格の違いを見ためでも表現できるかも!

こんなふうに、「なぜこの色を選んだのか」という理由を言葉で説明できて、自分の色選びに自信や説得力を持たせることができるようになります。

色の特徴を知って、センスと自信を身につける

今回は「色を学ぶってどういうことだろう?」ということをお話ししました。

「色を学ぶ」とは?
色の特徴や組み合わせのルール&パターンを知ること。
色を使いこなすセンスを身につけること。
言葉で説明できることで、色選びに自信や信頼をプラスすること。

色を学んで得られるのは、感覚だけのセンスではなく、理論に裏づけされたセンスです。
このセンスがあると、毎日の生活が少し豊かで鮮やかになるかもしれません。

あなたも、一緒に色の世界を旅してみませんか?

ブログをはじめます!

こんにちは!
いろ部店主の岡谷です。

新しくブログがはじまります!

新しいコンテンツとして、いろ部に「ブログ」が登場しました!
色にかんすること、いろ部や店主についてのあれこれ……などなど、さまざまな情報を月に2回ほどのペースで定期的に発信していきます。

これまでのサイトは更新できる箇所が少なくて動きがあまりなかったので、水面下で動かしていたリニューアル企画と一緒に「更新できるコンテンツとして、なにか新しいことをしたいな」と考えていました。
そこで、色についてのプチ情報をブログという形で発信できたら楽しめるかなと思い、コンテンツのひとつに取り入れてみました。
身近なテーマをメインにして、あまり長すぎず気軽に読めるようなスタイルでお届けできればと考えています。

またひとつ、いろ部に新しい部分が増えました。
こうやって、ひとつずつ増えたり(ときには)減ったりしながら、よりよい空間になるように工夫していきます。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします!